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2025.06.09
レチノールの好転反応とは?効果とA反応への正しい対処法を解説

レチノールの好転反応は、どのようにして見極め、対策すると良いのでしょうか?この記事では、レチノールの好転反応といわれるA反応について、効果やメカニズム、症状などを詳しく解説。併せて、レチノールを使用する際の注意点や、好転反応が現れた際の対処法をご紹介します。「レチノールでニキビができたら?」「レチノールはヒリヒリする?」と心配な方は、ぜひチェックしてみてください。
レチノールとは?基本的な効果と特徴

※画像はイメージです
レチノールの効果と特徴は以下のとおりです。
POINT
- レチノールはビタミンAの一種
- 比較的マイルドな刺激で化粧品として使いやすい
- レチノールは幅広い肌悩みに対応する
■レチノールの定義と特徴
ビタミンA誘導体の1つであるレチノールは、肌をなめらかに整えると注目の成分。肌状態によっては、『レチノイド反応』や『A反応』と呼ばれる好転反応が見られることも特徴です。
ビタミンA誘導体は『トレチノイン』も有名ですが、こちらは強力な作用を持つことから、化粧品や医薬部外品には使用できません。
レチノールはトレチノインに変換される前の成分で、肌への刺激が比較的マイルドなため、さまざまな化粧品に配合されています。
■レチノールが肌にもたらす主な効果
レチノールは角質や毛穴に働きかけ、ごわついた肌をなめらかに整えることが特徴です。また、過剰な皮脂分泌によるべたつきや角質の汚れをケアし、健やかな肌へと導きます。
レチノールが配合された化粧品は、次のようなお悩みを持つ方に向いています。
- ハリ、ツヤ不足
- ニキビ
- 毛穴汚れ
- 乾燥による小ジワ
- シミ
- 肌トラブルの予防
このように、レチノールは好転反応が起こりうるという特性を持ちながらも、さまざまな肌トラブルにアプローチできることが魅力です。

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レチノールの好転反応(A反応)について

※画像はイメージです
レチノールのA反応は、次のようなメカニズムによって好転反応と呼ばれています。
POINT
- A反応はビタミンAを代謝する際の生理反応
- A反応の症状は赤みや乾燥が代表的
- A反応は一時的なものであり、美肌作りの準備段階
■A反応の定義と発生メカニズム
レチノールの正体であるビタミンAは、健やかな肌を育むために欠かせない栄養素です。ビタミンAは体内で生成されないため、食事で補うほか、より美容的なアプローチには化粧品で取り入れる方法が有効です。
しかし、ビタミンAが欠乏している肌にレチノール製品を使い続けると、上手く吸収されず刺激を与えることも。これを『A反応』と呼び、人によっては重い負担に感じる症状が現れる場合があります。
■A反応の主な症状と期間
レチノールによるA反応はいつ出るのでしょうか。主な症状と期間を見てみましょう。
- 赤み、かぶれ
- 乾燥、皮ムケ
- ブツブツ、ニキビ
- ヒリヒリ感、かゆみ
一般的に、A反応は使い始めに現れることが多く、数日~1週間、長い場合で3~6週間続くといわれています。いつまで続くのか、治らないのではと不安になるかもしれませんが、落ち着くまで様子を見ましょう。
レチノールの使用で『ニキビ悪化』や『白ニキビができる』という声もありますが、正常なA反応が現れているともいえます。
ただし、レチノールの種類や濃度、個人の体質や肌状態によっても症状と期間は異なります。また、A反応は分かりやすく出る人もいれば、強く出ない人もいることに理解が必要です。
■A反応は肌にとって良い兆候?
A反応で肌トラブルが続くと、失敗したのではと思いがちです。しかし、A反応は肌が本来持つ自然な反応であり、ただちに心配するものではありません。
皮膚にはビタミンAを受け止める『レチノイド受容体』という組織があり、レチノールに反応すると代謝が活発になります。このとき、レチノールの受け入れ上限を越してしまうことで、A反応が起こるのです。
レチノイド受容体は、レチノールの継続使用で徐々に受け入れ容量が拡大します。つまり、肌がビタミンAに慣れるにつれ、A反応は治まるということ。A反応は、栄養不足の肌を整え、美肌に導くための土台を作っている段階といえるでしょう。
レチノール使用時の注意点と好転反応への対処法
※画像はイメージです
レチノールを使用する前に、注意点とA反応への対処法を正しく理解しておきましょう。
POINT
- レチノール初心者は使用量、使用回数を調整する
- 好転反応への備えは保湿とダメージケアが鍵
- レチノールの使用に迷ったら美容皮膚科に相談を
■初めてレチノールを使用する際に注意すること
レチノールは使い続けることで、変化を実感しやすい成分です。初めてレチノール製品を使う方は、肌が慣れるまで少しずつ使用するのがおすすめです。
まずは週に2回、規定量よりも少ない量から始めてみましょう。多くのレチノール製品は0.3~0.5%の濃度となっていますが、0.1%の低濃度からスタートし、段階的に濃度を高くしていくことでA反応を抑えやすくなります。口や目の周りなど、皮膚が薄い部位はA反応の刺激を感じやすいため、なるべく薄く塗るよう心がけましょう。
また、レチノールはピーリング剤やハイドロキロンなどと併用すると、肌への刺激や負担が増え、予期せぬトラブルを招く可能性があります。いずれも美肌作りに有効とされるアイテムですが、同時使用は逆効果です。
さらに、酸化したレチノールは肌に余計な刺激を与える原因になるため、酸化防止対策が施されている製品を選びましょう。
■好転反応への具体的な対処方法
A反応の症状を軽減するには、何よりも保湿と刺激を与えないことが重要です。A反応は美肌作りの最初のステップとはいえ、皮膚が大変デリケートな状態であることには変わりありません。
レチノールの使用前は、セラミドやナイアシンアミドといった、保湿力の高い成分が配合されたスキンケアでしっかり肌にうるおいを与えましょう。顔がかゆい時もあるかもしれませんが、肌をかきむしらないよう注意してください。
また、紫外線や洗顔など、日常生活で受けがちな刺激にも要注意。肌が敏感になるレチノールの使用期間は、洗顔の回数を減らしたり、洗顔料の使用を控えたりすることでバリア機能の保護につながります。外出時は、日焼け止めや日傘を活用して、UVケアも徹底しましょう。
■レチノール使用を中止すべき場合
A反応の症状が長く続く場合や、我慢できないほど強い不快感がある場合は、無理に続けず使用を一旦中止しましょう。続けるべきか、やめるべきか迷うときは、自己判断せず美容皮膚科へ相談を。医師が一人ひとりの肌質に合わせて、レチノールの適正濃度や、A反応に対する対処法を提案してくれるでしょう。
レチノールを使用する際は、事前にご自身の肌状態を把握しておくと、トラブルがあった際も安心です。
■おわりに
レチノールの好転反応は、ビタミンAが不足した肌が、健やかな状態へと整う過程で起こる自然な反応です。赤みや皮ムケ、ヒリヒリ感といった症状は、肌がレチノールに慣れるにつれて治まります。レチノールを使う際は、使用回数や使用量を調整しながら、丁寧な保湿ケアと紫外線対策の徹底が大事。気になる症状がある場合は、迷わず美容皮膚科に相談してください。好転反応を上手に乗り越え、つるんとなめらかな美肌を目指しましょう。
