※画像はイメージです

POINT

• レチノールはビタミンAの一種
  
• ビタミンA不足の肌に急激にビタミンAを補給するとA反応が起こる

■レチノールとは？その特徴や効果

レチノールとはビタミンAの1つで、近年スキンケア業界でも定着しつつある注目の成分です。ビタミンAは油に溶けやすい性質を持っており、いくつかの形態から成り立っています。その形態の1つがレチノールです。
化粧品成分としてのレチノールに望める効果は、ビタミンAによって肌の生まれ変わりのサイクルに変化が生じ、健やかな状態に近づくこと。キメが整って肌がなめらかになったり、肌がうるおうことで透明感を引き出したりと、うれしい効果が期待できます。
理想の肌へ近づきやすくなるため、レチノール成分配合の製品が人気を博しています。

■レチノールA反応が生じる原因

レチノールを使用すると、A反応が起こることがあります。レチノールによるA反応とは、ビタミンAが不足している肌に急に大量のビタミンAが送り込まれることで、ビタミンAのキャパシティーオーバーとなり、おさまりきらなかったビタミンAが刺激となって起こる肌荒れのような症状のこと。A反応は誰にでも起こるわけではなく、肌のビタミンA量によって反応や症状はそれぞれで、反応が出ない人もいます。
レチノールによるA反応は、レチノール製品の使用による副反応であり、アレルギー反応ではありません。レチノールを使い続けると徐々に肌が慣れ、肌荒れの症状も落ち着く傾向にあります。

レチノールA反応の症状と経過

※画像はイメージです

POINT

• 肌の赤み、皮むけ、ニキビなどがレチノールA反応の代表的な症状
  
• A反応は一時的な反応で、時間の経過で症状が落ち着く
  
• A反応は肌が生まれ変わる良い兆候
  

■レチノールA反応の代表的な症状

レチノールによるA反応の代表的な症状は、肌のヒリヒリ感、赤み、皮むけ、ニキビやブツブツなどです。レチノールを使用したことで肌のターンオーバーのサイクルに変化が生じ、古い角質がはがれ落ちやすくなったり、肌の内面に潜んでいたニキビなどが表面化したりします。一時的に皮膚の角質層が薄くなることにより、バリア機能の低下、乾燥などが起こりやすくなり、皮むけや赤み、ヒリヒリ感が生じるのです。ニキビやブツブツなどが急に増えたと感じるのは、隠れていたものが出てきたのであって、肌の状態が悪化したわけではありません。

■レチノールA反応が起こる期間と経過

レチノールによるA反応は、レチノールを使用した人のビタミンAのキャパシティーや、使用したときのもともとの肌状態によって現れ方が異なります。「レチノールのA反応はいつ出る？いつまで続く？」と気になる方も多いかもしれませんが、個人差はあるものの、一般的にはレチノール成分配合の製品を使用して数日～1週間で生じることが多いようです。症状が出てからおさまるまでの期間は平均で1～2週間程度で、長引いたとしても3～6週間が目安です。この目安を過ぎても症状が改善されない場合は、A反応とは異なる肌荒れかもしれません。

■レチノールA反応は肌にとって良い兆候？不安なときの対処法は？

レチノールによるA反応は、単なる肌荒れではなく、肌が整う途中経過でもあります。しかし、いくら良い兆候とはいえ、ヒリヒリしたり肌荒れがあったりすると不安になるでしょう。そんな不安を解消するには、症状が出た場合の対処法を知っておくことが大切です。

すぐにできる対処法としては、使用するレチノール製品の使用頻度や使用量を減らすこと。使用頻度や使用量を減らすと、肌が吸収しきれないビタミンAの量を抑えられ、A反応による症状の軽減が期待できます。

その他の対処法としては、レチノールの濃度を下げること。レチノール濃度が高いとA反応も強く出やすいといわれているため、症状が出たときにはレチノール濃度の低い製品への切り替えが症状を軽減するのに有効です。

また、対処だけではなく、A反応が出にくくなるよう予防するのも1つの方法。肌の角質層が薄くなり乾燥しやすくなることをふまえ、レチノール製品を使うときには保湿ケアを十分に行い、肌の水分量を保ちましょう。また、角質層が薄くなると紫外線の刺激を受けやすくなるため、紫外線対策も欠かせません。

■症状がひどいときは専門家に相談

レチノールによるA反応による肌荒れは一時的なもので、数週間でおさまることがほとんどです。ただし、症状があまりに強いときや、目安の期間を過ぎてもA反応が治らないときには、A反応以外の原因が潜んでいる可能性もあります。自身で判断せず、悩んだときには早めにクリニックや皮膚科を受診して、医師や専門家の指示を仰ぎましょう。

レチノールA反応が出たときにおすすめのドクターズコスメ

POINT

• 「ハイドレーティングクレンザー」でやさしく汚れをオフ
  
• 保湿力が高い「インナーモイストTAローション」
  
• 「モイスチャークリーム1」でうるおいを
  

■ゼオスキンヘルスの「ハイドレーティングクレンザー」

ZO® Skin Health（ゼオスキンヘルス）の「ハイドレーティングクレンザー」は、メイク汚れや皮脂をやさしく洗い落とす洗顔料です。クリームタイプのしっとりとしたテクスチャーが特徴で、保湿力が高く、洗顔後の乾燥を防ぎます。ゼオスキンヘルスの肌治療プログラム“セラピューティック”で皮むけなどが生じているときにも使用できるため、レチノールでA反応がみられる場合にも使いやすいといえるでしょう。