POINT

• レチノールはビタミンAの一種である
  
• レチノールはさまざまな肌悩みに効果が期待できる
  
• 一時的な赤みや皮剥けなどの副反応が生じることも

レチノールは、ビタミンAの一種であり、スキンケア成分として使用されています。肌をなめらかに整える成分で、長期的に使用することで肌のハリや弾力の向上に役立つでしょう。しかし、レチノール製品を初めて使用するときには“赤み”や“皮剥け”、“乾燥”などの一時的な副反応が生じることがあるため、適切な使い方を理解することが重要です。

レチノールと肌の赤みの関係性

POINT

• レチノールが引き起こす一時的な赤みを“A反応”という
  
• レチノールのA反応は徐々に落ち着く

ここでは、レチノールと肌の赤みの関係性を見ていきましょう。

■レチノールが引き起こす一時的な赤み（A反応）とは

レチノールが引き起こす一時的な赤みを“A反応”と呼びます。「レチノールのA反応はいつ出るの？」「いつまで続く？」「どんな症状が現れるの？」と疑問を持っている方もいるかもしれません。A反応は、レチノールやトレチノインなど、強力なビタミンA誘導体を使用した際に見られる肌の適応反応のこと。赤みや乾燥、皮剥け、ヒリヒリ感、一時的なニキビや小さいブツブツなどが主な症状です。ただし個人差があり、レチノールによるA反応が出ない人もいます。
通常、レチノールを使い始めて1週間以内に出現。数週間～1ヶ月程度で治まることが多いと言われています。使い続けることで肌がレチノールに慣れてくると、赤みは徐々に軽減し、健康的な肌へと導かれます。

■赤みが出る理由と肌への影響

レチノールによる赤みが発生する理由は主に2つあります。

＜レチノールによる赤みが発生する理由＞

• 肌の生まれ変わりサイクルの変化
  
• 皮膚のバリア機能の一時的な低下

レチノールが持つ肌の生まれ変わりのサイクルをサポートする働きにより、赤みや皮剥けが生じます。その際、肌のバリア機能が一時的に弱まり、外部刺激を受けやすくなるのも、赤みが生じる理由の一つです。
レチノールによる赤みは、適切にケアをすれば徐々に落ち着き、健康的な肌へと導いてくれます。しかし、赤みが長く引かない場合や痛みを伴う場合は、使用を中断し、皮膚科医などの専門家に相談することが大切です。

レチノールによる赤みの改善方法

POINT

• レチノール製品は適切な使用頻度と濃度を守ることが大切
  
• レチノールによる赤みの改善には保湿が必須
  
• レチノール製品使用中は紫外線対策が必要

ここでは、レチノールによる赤みの改善方法やA反応の対策についてご紹介します。

■適切な使用頻度と濃度の選択

レチノールは、濃度が高いほど肌にうれしい効果も期待できますが、その分A反応も出やすくなります。
最初は低濃度（0.1％以下）から始め、肌の状態を見ながら徐々に使用頻度や濃度を増やしていきましょう。レチノール製品を初めて使う方は、週に2〜3回から始め、肌が慣れたら毎晩使用するなど、状態を確認しながら進めるのがおすすめです。最初は少量を薄く塗布するようにしましょう。

■保湿ケアの重要性

レチノールを使用すると肌が乾燥しやすくなるため、保湿を徹底することが大切です。“セラミド”は、肌のバリア機能をサポートし、乾燥や外部刺激から肌を守ってくれます。“ヒアルロン酸”は肌の水分保持能力を高め、うるおいを持続させてくれるでしょう。“ナイアシンアミド”は、肌荒れを予防し、バリア機能を守る働きも期待できます。レチノールのＡ反応による赤みなどの症状を改善するために保湿ケアをしっかり行いましょう。

■日中のサンスクリーン使用

レチノール使用中は、肌が紫外線に対して敏感になりやすいため、日中のスキンケアを徹底することが大切です。日焼け止めはSPF30以上のものを選び、こまめに塗り直すことで、レチノール製品使用後の肌への紫外線によるダメージを防げます。帽子や日傘などで物理的に紫外線を防ぐことも重要です。また、レチノールを塗った直後は、長時間の外出は避けるようにしましょう。

レチノール使用時の注意点とおすすめの商品

POINT

• レチノール製品は肌トラブルを避けるために適切に使う
  
• 他の美容成分との併用は医療機関に相談すると安心
  
• レチノール製品を使用する際はカウンセリングがおすすめ

レチノールを安全に使用するためには、肌質や組み合わせる成分にも注意を払う必要があります。

■肌トラブルを避けるための使用法

肌トラブルを避けるためには、レチノール製品使用前にパッチテストで肌に合うかをチェックしましょう。A反応を避けるためにも、低濃度の製品からスタートし、毎日の使用は避けましょう。肌が慣れてきたら、徐々に回数を増やすようにするのがおすすめです。
刺激を受けやすい口元や目の周りへのレチノールの塗布はNG。レチノールを塗布する前にはしっかりと保湿し、刺激を軽減するようにしましょう。保湿前にレチノール製品を使用すると、レチノールの刺激を素肌が直接受けてしまい、肌の赤みやかゆみなどのA反応が起こりやすくなるからです。レチノールによる赤みなどの肌トラブルを軽減し、肌悩みにアプローチするために正しくレチノール製品を使うことが大切です。

■他の美容成分との併用について

レチノール製品の美容効果を期待して、他の成分が配合された製品を併用したいという方もいるかもしれません。しかし、他の成分と併用することで、レチノールの効果が弱まってしまう可能性もあります。複数の美容成分を同時に使う場合は、使用上の注意を必ず確認し、使用開始前に医療機関などで相談すると安心です。

ドクターズコスメ専門通販サイトのY SKIN LAB（ワイスキンラボ）ではオンラインカウンセリングを行っています。「レチノール製品の正しい使い方が知りたい」「レチノール製品使用後の赤みを改善する方法は？」「レチノール製品と併用できるおすすめのアイテムはある？」など疑問がある方は、ぜひ利用してみてください。

https://yskinlab.net/blogs/news/oc

■ドクターズコスメでおすすめのレチノール製品

レチノール製品を初めて使う方は、赤みや皮剥けなどのトラブルを起こしにくい処方のドクターズコスメを使うと良いでしょう。Y SKIN LABではさまざまなブランドのレチノール製品を取り扱っています。

例えば『ガウディスキン』は、医療の現場から生まれたスキンケアブランドで、日本人の肌質に合わせたレチノール製品を展開しています。「デュアルレチノプラス」は、2種類のレチノール※を配合し、A反応に配慮した医療機関専売の美容クリームです。乾燥による小ジワやハリ、乾燥などの悩みにアプローチします。
※ピュアレチノール、パルミチン酸レチノール（いずれも整肌成分）