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2023.12.07

ノンケミカルの日焼け止めは肌と環境にやさしい!特徴やおすすめ商品を紹介

ノンケミカルの日焼け止めは、敏感肌や子どもでも使いやすいと話題のUVケアアイテムです。肌だけでなく、環境にもやさしいメリットがあります。ノンケミカル日焼け止めについて知りたい方に、ノンケミカル日焼け止めのメリット・デメリットや、選び方のポイントを解説します。幅広いブランドの中から人気商品も紹介するので、参考にしてください。

肌にやさしい?ノンケミカルの日焼け止めとは

日焼け止めを塗るイメージ

一般的に日焼け止めには、紫外線を防ぐ成分として、紫外線吸吸収剤紫外線散乱剤が使われています。ノンケミカルとは、紫外線散乱剤のことです。紫外線吸収剤はケミカルと呼ばれます。ノンケミカル日焼け止めは、紫外線吸収剤を使わず、紫外線散乱剤のみが配合された日焼け止めです。「紫外線吸収剤不使用」や「紫外線吸収剤フリー」「ケミカルフリー」とも表記されます。 

ケミカル(紫外線吸収剤)とノンケミカル(紫外線散乱剤)の違い

ケミカルとノンケミカルはどちらも日焼けを防ぐための成分ですが、その方法が異なります。 

■ケミカル(紫外線吸収剤)
〈日焼けを防ぐ方法〉
水を吸うスポンジのように、肌の上で紫外線を吸収し、日焼けを防ぐ。吸収した紫外線を、化学反応により熱エネルギーに変えて放出する。
〈代表的な成分名〉
メトキシケイヒ酸オクチル(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンなど

ノンケミカル(紫外線散乱剤)
〈日焼けを防ぐ方法〉
UVカットの薄いベールで肌をカバーするイメージ。紫外線を物理的に反射・散乱させる(跳ね返す)ことで、日焼けを防ぐ。
〈代表的な成分名〉
酸化チタン・酸化亜鉛など

 ノンケミカル日焼け止めのメリット

紫外線吸収剤不使用のノンケミカル日焼け止めには、次のようなメリットがあります。

肌への負担が軽いこと

化学反応が起こるケミカルと比べて、ノンケミカルは肌の刺激になりにくい成分です。肌荒れやアレルギーなどがある敏感肌の方や、デリケートな子どものUVケアにも適しています。また、美容医療の施術後でデリケートな時期にもおすすめです。

取れない限りは日焼けを防ぐ効果が持続する

ケミカルの日焼け止めは、紫外線に当たっているうちに劣化し、徐々に吸収力が低下する場合があります。一方でノンケミカルは、成分が肌に存在することで紫外線を反射するため、汗や水で流れたりこすって取れたりしない限りは効果がなくなりません。

地球環境にやさしい

マリンレジャーの際につけている日焼け止めが落ちたり、日頃クレンジングで排水に流したりすることで、日焼け止めの成分は海へ流出します。近年の研究により、一部のケミカルは海の生物やサンゴ礁に悪影響があることが分かりました。そのため海外では、2020年頃から、一部の紫外線吸収剤を含む日焼け止めの国内販売や使用を禁止する傾向にあります。ノンケミカル日焼け止めは、地球環境にもやさしい点が魅力です。

 ノンケミカル日焼け止めのデメリット

ノンケミカル日焼け止めは、一般的に白浮きしやすいデメリットがあります。紫外線散乱剤は白いパウダー状で肌の上で伸びにくく、なじみにくいためです。また、ケミカルと比べるとUVカット効果がやや低く、汗やこすれにより落ちやすい特徴があります。
しかし最近は技術の向上により、ノンケミカル日焼け止めでも使用感が良く、落ちにくい製品が増えています。 

ノンケミカルの日焼け止めを選ぶ5つのポイント

日焼け止めのサンプル画像

ノンケミカル日焼け止めといっても、さまざまな製品があります。選ぶポイントをおさえて、自分に合う日焼け止めを見つけましょう。

 SPFやPAの値が使用目的に合っているか

日焼け止めを選ぶ際は、UVケアの効果を表す2種類の数値を確認しましょう。

・SPF=色素沈着やそばかすの原因となるUV-B波に対する防御力。数値が大きいほど効果が高い。
・PA=シミやシワの原因となるUV-A波に対する防御力。+の数で効果の高さを表す。 

数値が高いほど日焼けを防止する力が強くなりますが、その分肌への負担も大きくなります。そのため、自分の肌状態や使用シーンに応じて適切に選びましょう。
屋外のレジャーではなく日常のUV対策なら、「SPF30・PA++~+++」ほどの数値が目安です。 

テクスチャーや使用感が気に入るか

テクスチャーによって、日焼け止めの使用感が異なります。目的や肌質に合わせて、使い心地の良いものを選択しましょう。

・クリーム
肌に密着しやすく、化粧下地として使えるアイテムが多い。
油分が多く保湿力が高いため、乾燥しがちな肌におすすめ。
・ミルク・ローション
被膜感や圧迫感が少なく、白浮きしにくい商品が多い。
伸びが良く全身に塗りやすい。汗や水に弱く、クリームより落ちやすい。
・ジェル
ベタつきや白浮きが少なく、伸びが良いため全身に使いやすい。刺激成分が入っていることがあるため、肌状態によっては注意。汗や水で落ちやすい。
・スプレー
塗りにくい場所にも届きやすく、気軽に使える。子どもにも使いやすい。
ムラになりやすいため、他の日焼け止めとの併用が必要。化粧直し向き。 

オフする際にクレンジングが必要か

ノンケミカル日焼け止めには、クレンジングを使用せず、お湯や洗顔料だけでオフできるものがあります。肌への負担を考慮するなら、クレンジング不要の日焼け止めを選ぶと良いでしょう。 

保湿成分や成分配合へのこだわりがあるか

より肌に適した日焼け止めを選ぶために、紫外線対策以外の成分にも注目してみましょう。乾燥しがちな敏感肌には、コラーゲンやヒアルロン酸、セラミドなどの保湿成分配合の日焼け止めが適しています。無香料や無着色など、より肌への刺激に配慮された製品もおすすめです。 

納得できる価格帯か

ノンケミカル日焼け止めは、成分の内容や量によって価格に幅があります。一般的に1,500円~3,500円程度が人気の価格帯といえそうです。機能性や成分にこだわりがあるものは、3,500円以上の製品でも人気があります。 

ノンケミカルの日焼け止めおすすめ5選!プチプラから医療機関専売コスメまで

人気があるノンケミカル日焼け止めを、市販のプチプラ・デパコスブランドから医療機関専売コスメまで、合わせて5つ紹介しましょう。 

 白浮きせず汗やこすれに強い『M-Dear(エムディア)』「UV シルキープロテクション」

https://yskinlab.net/products/m-dear-uvsilky-protction

 エイジングケア(年齢に応じたケア)成分としてEGF(ヒトオリゴペプチド-1)と水溶性コラーゲンが配合されており、保湿やハリ・ツヤアップが期待できる日焼け止めです。ノンケミカルでも白くならない使用感にこだわり、毛穴や小じわをカバーするため、化粧下地に使えます。耐水性で落ちにくいのも特徴です。

・UV効果    SPF50+ PA++++
・テクスチャー  クリームタイプ
・容量      50g
・参考価格    4,180円(税込)
・オフの方法   クレンジング・洗顔料 

ブルーライトや近赤外線もカット『plus RESTORE(プラスリストア)』「UVミルク」

https://yskinlab.net/products/plus-restore-uvmilk

 整肌成分として、抗酸化作用のあるフラーレンを配合した日焼け止めです。紫外線に加え、ブルーライトと近赤外線もカットします。敏感な状態の肌でも毎日負担なく使えるようこだわった商品です。ノンコメドジェニックテスト済みで、脂性肌でも使いやすいでしょう。

・UV効果    SPF30+・PA++
・テクスチャー  ミルクタイプ
・容量      30g
・参考価格    3,080円(税込)
・オフの方法   石けん  

天然由来保湿成分が乾燥を防ぐ『ママバター』「UVバリア モイストミルク」

赤ちゃんから大人まで家族全員で使用できる、やさしい成分にこだわった日焼け止めです。天然由来のオーガニックシアバターを保湿成分として配合しており、肌のうるおいを守りつつUVケアができます。

・UV効果    SPF50+・PA+++
・テクスチャー  乳液(ミルク)タイプ
・容量      50g
・参考価格    2,310円(税込)
・オフの方法   石けん

 保湿成分が肌表面をシールド『IPSA(イプサ)』「プロテクター センシティブe」

角層が乱れ敏感な状態になった肌を守る、刺激に配慮した日焼け止めです。UVケアに加えて、ホコリやチリ、花粉などによる外的刺激を防ぎます。ノンコメドジェニックテスト済みでニキビができにくい製品です。

・UV効果    SPF30・PA++
・テクスチャー  クリームタイプ
・容量      30g
・参考価格    3,850円(税込)
・オフの方法   公式サイトの記載なし

  5役を担う多機能クリーム『ETVOS(エトヴォス)』「ミネラルCCクリーム」

UVケアに加えて、美容液・化粧下地・カラーコントロール・外的刺激から肌を守るアンチポリューションケアと、5つの機能を持つCCクリームです。肌刺激に配慮し、保湿成分の配合や添加物不使用にこだわっています。

・UV効果    SPF38・PA+++
・テクスチャー  クリームタイプ(化粧下地)
・容量      30g
・参考価格    3,520円(税込)
・オフの方法   石けん

おわりに

日焼け止めは、紫外線による肌の老化を防ぐために、毎日使い続けることが大切です。UVカット効果は一般的にケミカルの日焼け止めのほうが高いですが、ノンケミカルは、肌や環境に刺激を与えにくい特徴があります。ノンケミカル日焼け止めなら、デリケートな時期の肌や子どもの肌にもやさしく、毎日使用しやすいでしょう。
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